見せるための工夫

 これまでの講座で、手持ちのビデオ素材をRealVideoにしてホームページ上に公開できるようになりました。しかし、前回の方法では、細かい設定などできないので、あまり見栄えのいいページは作れません。そこで最終回は、見やすいページ作りのヒントと方法について触れておきます。

●留意すべき5ヶ条

 せっかく苦労して作ったビデオですから、多くの人に見てもらうに越したことはありません。そう考えると、ページ作成の際、留意すべき点として以下の5つがあります。

  1. イメージを貼る
    「百聞は一見に如かず」ではないですが、やはり「どんな映像が見られるのか」がわかれば興味を持ってもらえるでしょう。そのため、
    映像に出てくる場面の一部をあらかじめ画像としてページに貼り付けておけば効果的です(さらに言えば、アニメーションGIFなら動くイメージが湧きやすいでしょう)。
  2. 説明文を載せる
    イメージだけでなく、
    映像を説明する文章もあれば、より内容がわかりやすくなります。長すぎず短すぎず、簡潔で楽しい文章を心がけましょう。映像に関連する背景・裏話なども解説しておけば、書き方次第で数倍楽しく見られるものです。
  3. RealPlayerダウンロードページにリンクする
    ページを見る人の中には
    RealPlayerをインストールしていない(ゆえに見られない)人もいるので、そういう人のためにページ内にRealPlayerのダウンロードページにリンクを張っておきましょう。これにダウンロード&インストール法などがあればより親切です。
  4. 通信環境の違いを考慮する
    人によって通信環境は大きく異なる(28.8kbpsから1Mbpsまで幅がある)ので、その違いに配慮する必要があります。SureStreamを使えれば、それで1つのファイルにリンクすれば良いですが、駄目な場合は、いくつかの通信環境用ファイルを作り、ページ内でそれぞれにリンクを張っておきましょう(例えば「28.8kbps用」と「64kbps用」など)。
  5. ファイルサイズを明記する
    最後に、これから見ようとする映像がどれくらいのファイルサイズなのか、明記しておきましょう。これは、
    記載しておくことで、視聴者を安心させる効果があります(何も知らずに見ようとしたら、ファイルサイズが莫大で、見るまでにとんでない時間がかかってしまった、なんてことのないように…)。

 これらを考慮してページを作成すれば、見やすいページになるはずです。なお、実際に作業する際は、いったんRealProducerのウィザードでHTML化(前々回参照)した後、ホームページ作成用のエディタで編集し、その後再びRealProducerのウィザードでアップロード(前回参照)すれば効率的です。
 ただし、ホームページ用エディタの使い方次第では、アップロード後うまく動作しないこともあります。その際は、前回の「HTMLの構造」などを参考に、元のHTMLをいじってから、通常のファイルと同じようにアップロードしてみて下さい。

●ケーススタディ

 それでは、上記の5ヶ条を踏まえて、具体的にいくつかサンプルを作ってみましょう。ポップアップ型インライン型それぞれ2つずつ例を示しますので、これらを踏み台に、より良いページ作りに励んで下さい。

Case 1(ポップアップ型)

★妙法寺の縁日★
毎月「3」のつく日に行なわれる縁日の模様です。よく聴くと「だんご三兄弟」が流れているはず…

realplayer G228.8kbps用(156KB)
64kbps用(352KB)

Case 2(ポップアップ型)

妙法寺の縁日2

28.8kbps用(159KB)
64kbps用(351KB)
RealPlayer G2

Case 3(インライン型)

<A HREF="clip/wa-odoro.ram">このリンクをクリックしてRealPlayerでご覧ください</A> ◆長野オリンピック・開始前
ノルディック複合団体戦開始前、「WAになっておどろう」で盛り上がりは早くも最高潮に。雰囲気だけでも伝わるでしょうか?
(394KB)

realplayer

Case 4(インライン型)

長野オリンピック・ノルディック複合ジャンプ(1169KB)

<A HREF="clip/ogi2-jump.ram">このリンクをクリックしてRealPlayerでご覧ください</A>


標準サイズ(160×120)はこちら(491KB)

●欲張ればSMIL

 こうして、映像の作成方法とページ作りの極意も修得すると、人間は欲張りなものなので、今度は、より一層映像の表現力を求めたくなるかもしれません。ただビデオ映像を流すだけでなく、例えば字幕を流したり、スライドショーを行なったり、アニメーションを作ったり、それらをミックスして放送したり…。
 こうしたことは、今までストリーミングではほとんどできなかったのですが、RealSystem G2では
「SMIL」(スマイル)という言語をサポートしたことにより、実現可能となりました。この「SMIL」は「Synchronized Multimedia Integration Language」の略で、これまでのRealAudioやRealVideoだけでなく、テキストや画像、アニメーションなどもストリーミングメディアとして扱うことができるのです。具体的には、RealNetworks社のサンプル集自映館のRealMedia作品集などを参照していただければと思います。
 そして、興味を持った方は「SMIL基礎講座」で勉強して下さい。

●動画編集の時代

 こうして、ビデオ映像をホームページに公開する方法を体験的にお伝えしてきましたが、これで知っておくべきことはほぼ全て書いたことになります。後は、皆様のちょっとした勇気と努力があれば、簡単に面白いビデオを放送することができるでしょう。
 コンピュータやインターネットの世界は「秒進日歩」で、一昔前にはパソコンでのビデオ編集やインターネット上での動画配信など考えられなかったのですが、
今やビデオメールが当たり前の時代になりつつあります。そして、これからも、ハードディスク(HD)の容量はすごい勢いで増量し(21世紀初頭には100GBを超えると言われている)、CPUの性能も飛躍的に進歩し(2000年には1GHzまで到達するという話)、従来のVHSテープはDVDやHDレコーディングに取って代わられることでしょう(HDレコーディングは1999年内にもアメリカで発売され、DVDも4.7GB規格の書換え型が登場する)。こうなれば、映像をデジタルデータとして保存するのは当たり前なり、将来的にはDVD Videoを個人で作成できる環境も整ってくることでしょう(今でも、DVD-Rドライブ&メディアが発売されれば可能ですが…)。世はまさに「動画編集の時代」を迎えようとしているのです。
 そう考えると、今回の「動画編集講座」はまだ入り口に過ぎません。もしかしたら、ここで紹介したことは、数年後には廃れた技術になっている恐れもありますが、現時点では間違いなく先端的でかつ最も普及している方法ですので、当面心配は要りません。これからも必要に応じて随時(?)更新していきますので、適宜覗いていただければ幸いです。

 これで、19回(近い将来「20回」に拡大予定)に及んだ動画編集講座は終了です。ありがとうございました。 m(_ _)m


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