エンコードする(応用編)

 前回、RealProducerによる基本的なエンコード方法を説明したので、既にエンコードができるようになっています…が、この他にもいろいろな方法や楽しみ方があるので、応用編として、いくつか紹介しておきましょう。

●G2コンテンツの作成

 先の方法では、ファイルタイプの選択の際「Single Rate」としましたが、RealSystem G2 からは「Sure Stream」という方式も選べるようになりました。これは、データをエンコードする際、1つのファイルに複数の帯域に応じた設定をできるようにしたもので、ストリーミングを行ない場合に、ネットワークの状況変化に対応して適切な帯域を選択できるようにしているのです。
 ちょっと小難しくなってきたので、具体例で説明しましょう。
従来の方式では、ユーザーが64Kbpsを利用していれば、64Kbps用のデータをサーバーから拾ってきました。しかし、ここで仮に途中の回線が混雑していたり障害が発生したりして28Kbpsまで速度が落ちると、理論と実際のギャップから、放映開始まですごく時間がかかったり、映像が途切れたりしてしまいかねません。また、作成側からしても、ユーザー環境は下は28.8Kbpsから上は1Mbpsまでと幅広いので、複数の帯域用に複数のファイルを用意する必要があって、結構面倒だったのです。
 ところが
「Sure Stream」では、ストリーミングの際ネットワークの状況を常に監視しているので、たとえ途中で速度が落ちても、それに応じたデータを拾うことができ、スムースなストリーミング再生が可能になっています。また作成側も1つのファイルで複数の帯域に対応できるようになったので、作成の手間も省けるわけです。
 しかしながら、
「Sure Stream」はRealServer経由でないと威力を発揮しません。これは、RealServerではインターネットの状態変化に合わせて動的に調整する機能があるのに対し、インターネットで通常使われるWWWサーバにはそのような機能がなく、複数の帯域から選択することすらできないため、いったんファイル全体をダウンロードすることになってしまいます。これでは逆効果なので、「http:」で始まるところにファイルを置くつもりであれば、残念ですが「Sure Stream」は避けましょう(逆に「rtsp:」で始まる場合はRealServerですので、「Sure Stream」を使いましょう)。
 では、具体的な設定方法を説明しておきます。RealProducerを立ち上げ、ファイルタイプの選択まできたら、「Sure Stream」を選択します。

 次に対象ユーザーの帯域設定になるので、無償版では2つまで(有償の「Plus」では6つまで)選択可能なので、適当なものを選び、「次へ」進みます。

 後の方法は同じで、音質・画質を選択したら完了です。

●簡略エンコード

 また、これまでのようにいちいちウィザード画面で選択しない方法もあります。
 もっと簡単に設定したいと考えた方は、まずRealProducer起動後の「New Session」画面で
「Don't Use Recording Wizards」をチェックして、「OK」として下さい。すると、以下のような画面が登場します。ここでは入力ファイルと出力先の指定が必要なので、「Input Source」「File」の「Browse」ボタンから適切な入力ファイルを選択し、出力先およびファイル名を「Output」「RealMedia File」の「Save As」などを使って設定します。

 OKボタンを押すとメイン画面に戻りますので、ここでタイトルや著作権情報、対象帯域、音質、画質、ファイルタイプを設定します。全て済んだら、「Start」ボタンを押してエンコードしましょう。

 エンコードが無事終了すれば、作業も完了です。慣れればこっちの方が楽かもしれませんね。

●ビデオメールを送る

 さて、これでエンコードが問題なくできるようになりましたが、エンコード済みのファイルは比較的軽いので、最近流行の(?)ビデオメールを送るのには最適です。
 
RealVideoファイルをメールで送る場合、相手がRealPlayerを使用していることが大前提ですが、送り方は簡単です。まず、RealProducerのメイン画面右下にある「E-Mail Clip」をクリックすると「Select RealMedia File」画面となりますので、適当なファイルを選択します。

 ファイルの選択後「開く」を押すと、普段使用しているメーラーが立ち上がり、目的のビデオクリップが添付されたメッセージ作成画面が現れますので、後は宛先と題名と文章を記載して送れば良いのです。

 ただし、このように使用しているメーラーを表示させるためには、「MAPI設定」を行なう必要があります。メーラーによっては設定できないものもあります(バージョンによっても異なります)ので、ご注意下さい。以下に3つの代表的なメーラーの設定方法を記載しておきます。

  • 「Outlook Express」の場合
    「ツール」メニューから「オプション」を選択し、出てきたオプション画面の「全般」タブにある「Outlook Expressを通常使う電子メールプログラムにする」および「Outlook Expressを標準の簡易MAPIクライアントにする」をチェックして、再起動すればOKです。
  • 「EUDORA PRO」の場合
    「スタート」「プログラム」の「EUDORA PRO」から「MAPIインストーラ」を選び、「EUDORA MAPIサーバを登録」をクリックして閉じます。次にメーラーを立ち上げ、「ツール」メニューから「オプション」を選択し、オプション画面「分類」から「MAPI」を選んだら、「EUDORA MAPIサーバの使用:」で「常時」をクリックすればOKです。
  • 「Netscape Messenger」の場合
    Netscape Messengerを起動し、「編集」メニューから「設定」を選び、表示された画面の「カテゴリ」リストから「メールとグループ」を選択します。そして、下に出てきた「MAPIアプリケーションでNetscape Messengerを使用する」をチェックし、OKボタンを押せば良いのです。


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