編集ソフトあれこれ

 キャプチャにより、必要なビデオは取り込めましたが、その中にはまだ不必要な部分があったり、必要な部分が別々のファイルに分散していたりします。また、特殊効果等を入れて思い通りの映像を表現したいものです。こうした不完全な部分をまとめあげ、1本のビデオファイルにしていくのが編集作業になります。
 編集作業を行なうには
ビデオ編集ソフトが必要です。たいていのキャプチャカードには編集ソフトが付属していますので、それでもできるのですが、機能制限版であったり、思い通りの演出効果が得られないということがあるかもしれません。そこで、ここではまず主要編集ソフト12製品を紹介します(2000年7月現在のもの)。

●主要編集ソフト一覧

 編集ソフトには2つの種類があります。1つは時間軸に沿って並べられたフィルムを見ながら編集するフィルムストリップ式、もう1つはクリップを並べてつなぎあわせていくストーリーボード式です。前者は常に作品の時間を計算しながら編集できるものの、全体像を見失いがちであるのに対し、後者は細かい作業はできない分、操作はとても単純です(ちなみに、前者の方が一般的です)。

  • MovieShaker
    ソニーのVAIO製品に同梱されている簡易編集ソフトです。素材の編集や、エフェクト、テロップなどをドラッグ&ドロップで挿入できます。素材トレイの映像を自動的につないで30秒のビデオクリップに編集する「シェーカー機能」も搭載しており、手軽に作品を作ることができます(定価7,500円)。
  • B'sFun! Video
    リーズナブルな価格ながら、様々な機能が盛り込まれた編集ソフトです。CD-Rライティングソフトを標準で搭載しているので、作成した映像をMPEG-1形式でCD-Rに書き込み、簡単にビデオCDを作成することができます(定価9,800円)。
  • movin' movie
    DJ気分で(?)簡単に動画編集できるソフトです。タイトル挿入やプレイバック、フェードイン/アウトを簡単操作で付け加えられるほか、付属の素材を利用してファイルを加工できますし、作成した映像をスクリーンセーバーにすることもできます。(定価12,800円)。
  • MegaVi DV
    初心者を対象としたデジタルビデオ編集ソフトで、各種素材を編集バーに張り合わせるなどの簡単な操作でビデオを作成できます。また、エディタ上でビデオ素材を重ね合わせるだけで、 フェードアウトなどの効果(トランジション)を自動的にかけることができます(定価9,800円)。
  • MotionDV Studio
    ノンリニア編集とリニア編集の双方を取り入れた「ハイブリッド編集」ソフトです。2台のDV機器でダビングしながらの編集もサポートしており、ノートパソコンなど非力なシステムでは重宝されます。ただし、動作保障はPanasonic製DVカメラのみです…(定価21,800円)。
  • VideoWave 1.0J
    合成・フィルター・場面転換・タイトルと必要な機能が揃ったストーリーボード式のソフト です。単純で分かりやすいのですが、自由度は低いので、複雑で派手な作品を作るのには向いていません。手軽に作りたい初心者向けです(定価25,800円)
  • VideoStudio 4.0
    ちょっとしたホームビデオやビデオレター作りに最適のストーリーボード式のソフトで、キャプチャカード付属ソフトの定番でもあります。ステップバイステップのナビゲートで短時間のうちに編集作業をこなせ、ワンタッチでメール添付する機能まで付いています。その上先進のMPEG-2形式をフルサポートしており、入門者にはうってつけです(定価24,800円)。
  • MediaStudio Pro 6.0J VideoEdition
    本格的な機能を備えながらお手頃なフィルムストリップ式のソフトです。オーバーレイ・フィルター・タイトルなど必要な機能はほとんど揃っており、機能限定版とは感じない内容です。その上MPEG-2形式もサポートされています(定価24,800円)。
  • MediaStudio Pro 6.0J
    上記のフルパッケージ版で、ビデオ編集に必要とされるほぼ全ての機能を搭載した高性能なフィルムストリップ式ソフトです。後発組ながら、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ることから、次の「Premiere」と人気を二分するほどの代表的なソフトになっています。また、同梱ソフトも充実しています(定価68,000円)。
  • Premiere 5.1cJ
    ビデオ編集が一般化する以前から他社に先駆けて発売されており、Windows・Macintosh双方において事実上標準的な存在とも言えるフィルムストリップ式ソフトです。直感的なインターフェイスで初心者でも簡単に作成できます。でも、値段が高い…(定価120,000円)。
  • AfterEffects 4.1J
    エフェクトや合成など、非常に凝った映像表現を駆使したい方にお勧めです。昨今のテレビCF等で見かける「小刻みに揺れるテロップ」や映画の特撮シーンの合成などの多くがこのソフトによって制作されているのです。さらに高機能なPro版もあり、凝り出したらハマるかも(オープン価格:実売110,000円程度)。
  • Final Cut Pro 1.2.5
    Macintosh用の高性能ソフトです。後発のメリットを生かして、映像の取り込みから複雑な特殊効果設定まで充分な仕上がりとなっているばかりでなく、上記AfterEffectsのプラグインをほぼそのまま使えるなど、実用的な機能も備えた本格派です(定価128,000円)。

 このように、編集ソフトは様々ですので、後はどこまでの機能が欲しいかを見極めた上で、懐具合と相談して決めて下さい。
 なお、以下の説明では、代表的なソフトであり、性能もコストも優れているMediaStudio Pro 6.0J(正確には5.0)を例に話を進めていきます。ただし、基本的な部分はほぼ同じですので、他のソフトを利用している方も参考にしていただければ幸いです。

●MediaStudioの操作法

 次回以降の具体的な作業に入る前に、まずはMediaStudioの操作画面・操作方法に慣れておきましょう。以下の画面をご覧ください。

 これが、MediaStudioの操作画面になります。
 左に「Va」「Vb」とあるのがビデオトラックで、必要なクリップを並べるところです。カット編集では「Va」に切れ目なくクリップを配置すれば良いのですが、特殊効果をつけたい場合は「Vb」も使用します。
 「Fx」というのがトランジショントラックで、クリップのつなぎ効果を指定します。いわば「Va」と「Vb」の橋渡しをするわけです。
 「V1」「V2」「V3」とあるのがオーバーレイトラックで、Va・Vbのクリップに他のクリップやタイトルのテロップ等を重ねる時に使用します。
 画面下に「Aa」「Ab」「A1」「A2」とあるのがオーディオトラックで、音声や音楽を表示します。波形で表現されます。
 右にある作品ライブラリには、読み込んだビデオクリップ一覧のほか、ここで各種の特殊効果を選択できるようになっています。クリップは、ここからビデオトラックにドラッグ&ドロップするだけです。
 真ん中のプレビューウィンドウは、並べたクリップが思い通りにできているかを確認するためにあります。ナビゲータのプレビューボタンでその都度チェックしながら、編集作業を進めます。
 
クリップは左から右に流れていきます。タイムライン全体の縮尺は、上部メインパネルにあるルーラー単位(虫メガネがあるところ)で調整できます。

 では、次に具体的な編集作業に移りましょう。

(2000.7)


Back  Contents  Next