キャプチャのための下準備

 さて、キャプチャカードについてある程度理解を深めたところで、実際にGV-VCP2/PCIを使ってキャプチャをしてみましょう!と言いたいところですが、その前に準備をしなければいけないことがあります。

●動作環境と相性

 まず、購入したキャプチャカードとマシンとでちゃんと動作するのか、確認する必要があります。製品のパッケージや説明書には必要な動作環境が記載されていますので、まずそれを確認して下さい。ちなみに、GV-VCP2/PCIの場合は…

 

○メモリ…16MB以上
○CPU…Pentium 100MHz以上
○OS…Windows95/98/NT4.0
○PCI Bus(2.1)を搭載したPC‐98NX及びDOS‐Vマシン

 となっています。また、動画ファイルの容量は大きくなりやすいので、キャプチャする際にはHDDの空き容量がたっぷりあるかも確認しておいて下さい(最低でも1GBは欲しいところでしょう)。
 ただし、上記はあくまで動作可能な最低限の環境に過ぎません。快適に使いたいのであれば、メモリは64MBか128MB(できれば256MHz)、CPUも300MHzや400MHz(できれば500MHz以上)は欲しいところです。
 また、動作環境を満たしたからと言って、必ずしも実際に動作するとは限りません。悲しいことに、相性というものがあって、機械同士にも相容れない関係があるのです。
 実際、私もこの被害に遭いました。上記の条件は全て満たしているはずなのに、IRQの割り当て(後述)がうまくできなかったのです。メーカーに問い合わせ、製品まで送ったのに、結局解決できませんでした(ちなみに、私が使用しているのは、5年ほど前の「EPSON VT575R」を性能アップしたものです)。そのため、やむなく知人の富士通DESKPOWERを間借りしてキャプチャするはめとなりました…。
 こうしたトラブルを未然に防ぐには、事前にメーカー側に、自分の使用している機種が動作確認されているか尋ねるのが良いでしょう。NECや富士通などの有名メーカー製であれば、たいてい確認されています(逆に言えば、マイナーな製品はそれだけリスクが大きいです。私のマシンも動作確認されていませんでした)。

●キャプチャカードの取り付け

 それでは、上記のような点に気をつけた上で、まずキャプチャカードをマシンに取り付けます。一般的にはPCIバススロットに取り付けるものが多いGV-VCP2/PCIもそうです)ので、その手順を説明すると、以下のようになります。

  1. パソコン本体や周辺機器の電源をOFFにし、接続されているケーブルをすべて本体から取り外します。
  2. パソコン本体のカバーを取り外します(取り外し方については、PCの説明書を参照して下さい)。
  3. キャプチャカードをPCIバススロットに差し込んだところ空いているPCIバススロットのスロットカバーを取り外し、そこにキャプチャカードを取り付けます。確実に装着されるよう、奥まで押し込んで下さい。
  4. PCIバススロットにキャプチャカードが確実に固定されるよう、スロットカバー用のネジを取り付けます。
  5. 取り外していたパソコン本体のカバーや接続ケーブルを元に戻します。

 これで、取り付けは終了です。これなら誰でも出来ますが、使えるようになるかは次の作業にかかっています。

●ドライバ・ソフトのインストール

 キャプチャカードを取りつけたところで、今度はそれをマシンの側が使えるように設定しなければなりません。そのためには、キャプチャカード用のドライバをインストールする必要があります。
 ドライバのインストール方法はOSのバージョンにより異なりますが、概ね以下のような手順となります(GV-VCP2/PCIの場合)。

  1. 電源を入れ、本体を起動します。すると、コンピュータの側が取り付けたハードウェアを認識し、自動的に設定画面が現れます。
    「新しいハードウェア」画面が出てきた方は、「ハードウェアの製造元が提供するドライバ」を選択し、OKボタンをクリックします。
    「デバイスドライバウィザード」画面が出た方は、付属のサポートソフトをFDないしCD‐ROMドライブに挿入し、「次へ」進みます。
  2. 次に、「新しいハードウェア」画面を進んだ人は、付属のサポートソフトをFDないしCD‐ROMドライブに挿入し、「配布ファイルのコピー先」を指定して、OKボタンをクリックします。
    「ウィザード」を進んだ方は、適当なドライバが見つかったとの表示が出たところで、「完了」ボタンを選びます。
  3. 続いて、「デバイスの選択」画面が出てきた方は、ふさわしいモデルを選択し、OKボタンをクリックします。するとファイルのコピーが行われます。
    「ファイルのコピー」画面が表示された場合は、「ファイルのコピー元」に、付属のサポートソフトが挿入されているドライブを指定します。
  4. すると「システム設定の変更」画面が現れるので、付属のディスクを取り出してから、再起動を行なって下さい。
  5. 再起動後、「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」を選び、「システム」アイコンをダブルクリックします。「システムのプロパティ」の「デバイスマネージャ」で、「サウンド、ビデオ、およびゲームのコントローラ」をダブルクリックし、目的のキャプチャカードが認識されていることを確認して下さい(頭に!マークが付いていないことも)。
  6. 続いて、目的のキャプチャカードを選択した状態で「プロパティ」ボタンを選び、「リソース」画面で「競合するデバイス」がないことを確認して下さい
  7. 問題がなければ、サポート用ソフトからキャプチャソフトをインストールします。説明書や画面の指示に従ってセットアップを行なって下さい。

 以上の作業で、インストールは終了です。頭に!マークが付いていたり、競合するデバイスが存在する場合には、割り込み(IRQ)がうまくいっていないので、競合しているデバイスのIRQ設定を変更する等の処置が必要になります。場合によってはBIOS設定まで変更する必要がありますし、どうにも相性でできない場合もありますので、詳細はパソコンメーカーに問い合わせるなり、説明書を読むなりして下さい

●ビデオの接続

 これでコンピュータ側の設定が終了しましたので、今度は入力機器であるビデオ等の接続を行ないます。通常、キャプチャカードでは映像の取り込みしか行なわないので、音声も取り込みたい場合は、別にサウンドカードが必要になります(家庭用パソコンであれば、原則的には付いています)。接続は、おおむね以下のようになります。ケーブルの接続状況(青は映像、紫は音声)

  • アナログビデオの場合
    (ビデオ)映像出力端子映像入力端子(キャプチャカード)
    (ビデオ)音声出力端子音声入力端子(サウンドカード)
  • デジタルビデオの場合
    (ビデオ)DV出力端子DV入力端子(キャプチャカード)

 さらに、アナログビデオの場合はS映像入出力端子、デジタルビデオの場合はNTSC入出力端子間でケーブルを接続することも出来ます(もちろん、ビデオ側も本体側も対応している必要があります)。

 これで「キャプチャのための下準備」は終了です!

(2000.6)


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